夢枕獏・谷口ジロー『神々の山嶺』:「登山家」について
8月になれば、ガッツリ書けると思っていましたが、なかなか日々の雑務に忙殺されて・・・。 しかし、コツコツ積み上げていくしかないですね。 さて、今年3月に映画化されたこの作品を漫画で読みました。 山ヤの性(さが)にとことん向き合って書かれた、骨太な作品。...
「三宅一生の仕事」:ファッションと地方都市
国立新美術館で行っていた三宅一生の仕事展に行ってきた。国立新美術館は、すでに何回か行ったことがあったが、黒川紀章の設計らしい。そうやって見ると確かに中銀カプセルタワーと通底する感覚(センス)のようなものが感じられる。 ちなみに、ウィキペディアで知ったのだが、国立新美術館は英...
『キャプテン・フィリップス』:アフリカ東海岸と日本の自衛隊
この映画の存在を僕は知らなかったのだが、知人に勧められて見てみた。事実を基にした、大変スリリングなよくできた物語だった。 舞台はソマリア沖、乗組員20人の大型貨物船が、たった4人の海賊によって占拠されてしまうという話です。...
『赤と黒』:フランスと宗教ー2015年の仏・テロ事件について
ずっと読もう読もうと思いつつ、読めていなかったスタンダール『赤と黒』をようやく読み終えた。 この作品は、ただのロマンスというだけでなく、当時のフランス社会をよく反映させた作品だとされている。それは、作中に「王党派」「自由主義者」「修道会」といった政治的な単語がたくさん登場す...
福岡アジア美術館「一粒の希望―土地は誰のもの?!」:インドネシアン・アートの今
友人を訪ね、福岡へ。国立博物館に行こうと思ったが、太宰府駅に降りた時点で、「待ち時間40分」との表示が、、、。博物館は諦めて、ネーミングが気になった「福岡アジア博物館」へ。外観は、 エントランスが黄色い柱の組み合わせてでできているため、近くまで来れば少し目立つが、ビルの一角...
中之条ビエンナーレ:感想
地元のアートイベントを見に行ってきました。 こういう、過疎地域の村おこし的イベントで、広域に渡っていくつもの作品を配置するのは、「大地の芸術祭」や瀬戸内のものが草分けだと思いますが、群馬でもやっているんです。思ったより参加者が多くて、ちょっと嬉しく感じました。中之条の観光課...